【掲示板ログ】
このページを作ろうと考えるきっかけになったFFT-Avenueさんの掲示板。
ろくすっぽ腕もないくせに独断場化させてお邪魔させていただいております^^;
管理人ご両氏には毎度お世話になってます^^;;
掲示板と併せて見て頂きたいのが望みなので、
掲示板の発言ログを残しておきます・・・
(ああ、いや、もう、毎度恥をさらしてすみません^^;; ええ、でも大好きです〜^^*)
様々な方とのコミュニケーションを目的として開設されていらっしゃいますので、
質問や雑談(笑)など、色々なお話はこちらの掲示板か、その他適当なスレッドをお使いください。
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(色鉛筆編)
お久しぶりに復活です^^; お絵かき講座(アナログ限定)
色を描いてみよう!:色鉛筆(1)
さてさて、人様のステキサイトにデッサンの説明を頼って終わらせた後は(苦笑)各種画材の説明に参ります^^
私とて画学生の端くれ、一応の知識はありますので(期待無用ですが;;)この場をお借りして、色々ご説明して参ろうかと。
描き方ではなく、画材の特製、使い方などを知っていただけたら幸いです^^
今回はありがたいご要望も頂いたので色鉛筆の説明から^^
・・・しかしイラストなどを準備している中で色々説明し足りないこともぽつぽつ思い出したりして、
話も紆余屈折しながら進んでいくかと思いますが、どうか温かい眼でご勘弁ください^^;
さて。色鉛筆。
たいていの子供に最初に与えられる画材として定着したかんじですが、まったくその通り、
手軽さととっつきやすさが最大の特徴であったりします。
手を汚すこともなく、顔料(絵の具の色の元ですね)も安全に使用されているために小さな子供にも安心して与えることができます。
収納もコンパクトで、机の引き出しに忍ばせ、描きたいときにさっと取り出せ描き出せる。
多くの画材の中でもこれほど利便性に飛んだものはないでしょう^^
しかし子供用の画材とあなどってはなりません。
れっきとした画材として、各メーカーからプロ仕様の高級なものも販売されていたりで、
内包された表現の可能性は単なる「子供用」に納まらないかんじです。
色鉛筆はたいていの文具メーカーから発売されていますが、
やはり値段に開きがあるのは、文具としての色鉛筆か、画材としてのそれか、の違いですね。
もちろん文具用でも十分に描けますが、やはり質に限界があったりします。
顔料の練りが粗悪なので画面がパサパサしたり、描写もうまくいかないことが多々・・・
本格的に色鉛筆で絵を描きたい、と思う方は機会を見つけてプロ仕様のものをゲットされると良いかと思います^^
色鉛筆メーカーにはぺんてる、三菱、ベロール、ホルベイン、ステッドラー、ファーバーカステルなどがありますが、
特に後者3つはプロ仕様の鉛筆メーカーとして有名で、どんな画材屋にも必ず置いてあるほど。ちなみに私も愛用しています^^
多少贔屓ですが(笑)メーカーのHPを上げておきます。
色鉛筆にも色々あるんですよね^^
ホルベイン社
http://www.holbein-works.co.jp/index2.html?location=04.html
ステッドラー社
http://www.staedtler.co.jp/prod7.htm
ファーバーカステル社
http://www.pensite.net/fountain/cast_pensil/
色を描いてみよう!:色鉛筆(2)
さて。色鉛筆には大きく分けて2種類ございます。
油性色鉛筆と、水彩色鉛筆です。
油性の色鉛筆は皆さんがよく使われるあれ、ですね。
一般的な色鉛筆として油性のものが出回っています。
基本的に消しゴムでは消しにくく、柔らかく色も濃いかんじです。
水彩色鉛筆とはその名の通り、色鉛筆の粒子が水に溶けて水彩絵の具のような表現が可能になったものです。
これはどこの画材屋にも置いてありますが、しかし一般文具として出回っていることは少なく、なじみがないかもしれません^^;
粒子の定着がちょっと悪いのか、消しゴムでも真っ白、とまではいきませんが消すことができ、材質も硬めです。
2種類の色鉛筆を使って、即席でヘボイながら描きおろしのイラストを描いてみました^^;
だいたい色の発色などはこんなかんじです。(ただしjpg変換の際にかなり減色していますが;;)油性色鉛筆(ホルベイン:アーティスト色鉛筆 使用)
水彩色鉛筆(ステッドラー:カラトアクェレル ファーバーカステル:アルブレヒト=デューラー 使用)
色鉛筆でできる表現として最大の特徴とは何でしょうか?
それは線描写に限られる、ということです。
線描写・・・つまり、色鉛筆は線は描けるけれども面を描くのはしんどい、ということです。
ちょっと大きい面でも塗ろうものなら、大変な作業ですよね^^;腱鞘炎になりかねません(笑)
色鉛筆で面、もとい量感などを表現するには線を幾重にも重ねる必要があるのです。
その線を重ねるテクニックのことを「ハッチング」と呼びます。
デッサンの基礎的な技術として重要です。
ハッチングの筆跡を「タッチ」とも呼び、よくデッサンの指導書などに「タッチを重ねる」なんて表現がありますよね^^
色を微妙に変えながら線を重ねていきます。
すると色鉛筆単色ではどうしてもだせなかった立体感や、色鉛筆の持つ軽薄な色に深みも出すことができます。
色鉛筆画を一歩上の世界に持っていくには、ハッチングの技術がとても重要なんですね。
また、ハッチング作業のときは必ず常に芯を尖った状態にしておきましょう。
先が丸まってくると線も鈍り、ハッチングの効果も美しく出なくなります。
できればカッターナイフで自分で削ることを!
慣れないうちは何度も芯を折って惜しい思いをするでしょうが^^;そのうちにどんな鉛筆削りよりも細く削ることができるはず。
そうなればもう鉛筆削りなんて使っていられません♪
そして私が描いたへっぽこハッチング解説;;
ハッチングは油性・水性に共通するテクニックですが、水彩色鉛筆ならではのテクニックもご紹介します。
やはり最初は「ウォッシング」 色鉛筆で塗った上から水で溶かす技術です。
これには普通の筆を使ってもかまいませんが、最近はウォッシング専用の水筆たるものも出ています^^
最初これを見たときはちょっと笑いました。筆ペンの墨が入る部分に水を入れるもの、と想像していただいたら早いでしょう。
腹の部分を押して水を少しずつ出すことが可能ですし、持ち運びにも便利なので併せてゲットしましょう^^ 価格も安価です。
ウォッシングでは簡単に特殊な効果が出せ、一見とてもかっこいいものに見えますが、
しかしそれにばかり頼っていると安着な絵に見えかねません^^;
ハッチングでも表現できるようにしましょう^^
また、一度水で溶いた上からはなかなか鉛筆がのりません。
誤って水滴を落とした上から鉛筆で描いてしまうと消えません。
繊細な効果を失わないように細心の注意を払いましょう。
次に「イレージング」 先に述べた通り、水彩色鉛筆は消しゴムで多少消すことができます。
穏やかに消えることを利用して、優しい表現も可能です^^ 是非色々試してみましょう♪
また、油性の色鉛筆では描いていてデッサンの狂いに気づいてもなかなか直せませんが(でも根性で消す)、水彩ならば平気^^
ありがたい画材です(苦笑)
更に、鉛筆の芯を絵皿などに削り出して水彩絵の具のように使うこともできます。
はてさて色鉛筆か?と疑問でもありますが(笑)その分、表現の可能性も広がるわけで。
ハッチングを訓練していたりするうちに、色鉛筆がどんどん描き込める画材だと気づかれるでしょう^^
時間をかけて丹念に描けば描くほど絵に現れる画材です。 色んな表現を試してみましょう^^
色を描いてみよう!:色鉛筆(3)
色鉛筆の色。
色鉛筆は基本的に混色ができません。
(メーカーによっては混色できるようなものも開発されていたりしますが) 混色が効かない分、先に述べたハッチング技術によって色に幅を持たせるわけです。
(追記。ハッチングは非水溶性画材=水を使わない画材で、線描写を得意とするものなら全てに応用できるテクニックです。大元が鉛筆デッサン。ペンなどにも応用できます)
私が描いたイラストは、どれも10色程度しか使っていません。
色数が少なくても、ハッチングで十分に表現できるというわけです^^
更に。例えば、24色セット全ての色を使って描いたとしてもそれは「豊かな色彩」と呼べるでしょうか?
全部の色を使うから安着で安っぽく見えるんだよ、と大学の教授の言葉が耳につきます(笑)^^;
重要なのは自分で色を選ぶことです。
これは色鉛筆だけでなく、全ての色画材にいえることです。
色彩を厳選し、見る人に快感情を与えること、これが絵描きの大事な仕事なわけです^^
プロ仕様の色鉛筆は決して安価なものではないですし(ファーバーカステルは1本230円から始まります;;)
なにも多く色を持つ必要はありません。
最初のうちは、自分の好きな色から買い揃えていくといいですね^^
このことはやはりどんな画材にもいえて、多く色を持つ必要は決してないのです。
少しずつ買っていき、自分に合ったものをみつけていきましょうね^^
色を描いてみよう!:色鉛筆(4)
最後に、簡単に画材の特性をまとめておきます。
利便性:◎
水溶性:×(油性) ○(水性)
経済性:○ (色画材としては比較的安価)
面描写:×
線描写:◎
他画材との併用:○ (併用して面白い表現も可です)
耐光性:△
対抗性:△
印刷再現度:× (かなり高度な印刷が必要です)
忘れていましたが^^;鉛筆画の保管のこと。耐久性、対抗性、どちらもあまりよくありません。
ファイルなどに入れ、暗所に保管しましょう。
色鉛筆は顔料の粒子が紙に乗っているだけのものなので、どうしても擦れたり、色も落ちがちです。
それを防ぐにはフィキサチーフという霧状の定着液を使いましょう。
http://store.yahoo.co.jp/yumegazai/a5c7a5c3a5b5a5f3cdd1c9ca-a5d5a5a3a5ada5b5a5c1a1bca5d5.html
こんなのです。
自サイトのスペースにも先ほどのイラストとともに私が妙なコメントのっけてみました^^;
HP制作は初心者のため、見えない、重い、どうなってんだ、ゴルァ!なことがございましたら、
お知らせください(汗汗)
質問なども、お気軽にどうぞ^^
ではでは長いことご清聴ありがとうございました。 次回はう〜ん・・・いつのことやら?^^;
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